断乳が成功するコツ!授乳の減らし方と断乳処理について

断乳のコツ 子育て

そろそろ授乳をやめたいけれど、断乳って難しそう…。子供がおっぱい大好き過ぎて、とても断乳なんてできそうもない…。断乳を始める前、私はずっと断乳が成功するイメージを持てずにいました。

しかし、急に断乳せざるを得ない状況になってしまい、助産院の先生指導のもと断乳を始めたら、本当に3日で断乳が成功しました。

あんなにおっぱいが大好きだった子供が、おっぱいを欲しがらずにご飯をモリモリ食べるだなんて…

プロって本当に凄いです…色々悩んでいたのが嘘のよう…。今回は私が体験した断乳方法と断乳処理についてご紹介させて頂きます。

断乳のきっかけ

私が断乳を決意したのは、息子が1歳2ヶ月の時のことでした。

体調不良による断乳

1ヶ月以上も不正出血が続き、貧血になってしまったことがきっかけでした。10代の頃からずっと生理不順で、無排卵月経を繰り返していたのですが、授乳と出血のダブルパンチで身体はボロボロ…流石にまずいと思い病院に行きました。

婦人科を受診したところ、頻回授乳によるホルモンの乱れではないかと診断されました。

「本来ならピルを使ってホルモンバランスを整えて、生理を一度リセットさせたいけれど…あなたはまだ授乳中だからピルを処方することができない」と言われ、医師から断乳を勧められました。

これまでに何度か頭にチラついていたものの、突然「断乳」と言う言葉を突きつけられ、私は不安でいっぱいになりました。

息子が離乳食をしっかり食べない

通常は1歳を越えていれば、離乳食からほとんどの栄養をとることができる月齢。3食きちんと離乳食を食べてくれれば、もう授乳の必要はありません。

しかし私の息子はおっぱいに依存しまくっていた為、離乳食をなかなか食べてくれなくて本当に困っていました。手掴みで食べてくれるメニューはパンとうどんくらい。野菜もタンパク質も嫌がってしまい、水分もあまり受け付けてくれない…加えてスプーンであげるのも拒否!と、お手上げ状態でした。

何かあるとすぐに泣いておっぱいを欲しがる為、1日に10回授乳していた日もありました。寝かしつけも、おっぱい無しでは難しかったです。

こんな状態で断乳を始めて、本当に大丈夫なんだろうかと不安でした。

頼れる母乳専門の助産師さんとの出会い

出産をした婦人科で紹介された助産師さんに連絡を入れたところ、具体的な断乳までの手順を丁寧に教えてくれました。正しい授乳の減らし方、断乳の方法、搾乳の方法が分かったため、不安が一気に和らぎました。

断乳のスムーズな手順とケアについて

断乳処理カレンダー

こちらは、私が断乳した時のカレンダーです。私が通った助産院で行なっていたのは「堤式断乳」でした。巷でよく聞く「桶谷式断乳」とは少しやり方が違いました。(おっぱいに絵は描きませんでした)

断乳の1週間前くらいから、意識的に授乳の回数を減らすよう指示されたので、1日8回あった授乳を頑張って2回程度に減らしました。断乳をすると決めた日からは、子供がいくら泣いても授乳をしないよう辛抱しました。

断乳から8日後に助産院での断乳処理を行いました。断乳処理を1回した後、一度もおっぱいが張ることはなく、トラブルは一切起きませんでした。断乳処理をした1ヶ月後、最終の断乳処理をしてもらい、残っていた母乳を全て出し切りました。

断乳をする前に…授乳の減らし方

いきなり授乳を止めるのは、子供にとっても母親にとっても負担が大きいため、1週間くらいかけて授乳回数を意識的に減らしていくよう指示を受けました。

授乳回数を減らす4つのポイント

  • 日中はできるだけ授乳せず、遊んで気を紛らわせる
  • 昼寝は14時くらいまでに終わらせ、それ以降は遊んで体力を削る
  • 夜は早く寝かせる(うちの子は8時くらいに寝てました)
  • 寝る前や夜間は、おっぱいを欲しがったら授乳してあげる

主に言われたポイントはこの4点でした。

そして、最も大切なのは、次項目の断乳する環境についての指示でした。

 

断乳する環境について。家族の助けが絶対必要!

断乳開始の2日間は、夫や家族が一日中家にいる日に設定する

断乳の開始日は、夫や家族が休みの日にしてください。土日休みの場合には、金曜の夜から断乳をするのがおすすめです。

子供がぐずった時の対応は母親以外の人が行う

子供の泣き声を聞くだけで母乳が勝手に分泌されてしまうので、子供が泣いたら家族にバトンタッチしましょう。母親は泣き声の聞こえないところに移動し、家族に遊んでもらったり寝かしつけてもらいましょう。

おっぱいが張ってしまったら静かな場所へ避難

搾乳やおっぱいを冷やす時も、子供の泣き声が聞こえない、離れた場所で行いましょう。

お風呂は母親以外の人が入れる

子供がおっぱいを必死で我慢しているのに、目の前におっぱいをチラつかせてはいけません(笑)断乳を始めて数日間は、母親以外の人にお風呂を入れてもらうようにしましょう。(私はピルを飲んでいた為、絶対におっぱいを吸われてはいけないので、念のため10日間家族にお風呂をお願いしました)

また、断乳開始から数日はおっぱいを温めない方が良いので、母親は浴槽には入らずにシャワー浴程度にしましょう。

搾乳の方法

搾乳するタイミングは、おっぱいが痛くなった時

断乳をするにあたり母乳の分泌を緩やかにしていきたいので、搾乳はできるだけ時間をあけた方が良いです。しかし、おっぱいが張り過ぎて、ジンジンと痛くなってしまったら無理せずに搾乳をしましょう。

↓手搾りが大変な方にはこちらの搾乳機がオススメです。

張っているだけなら搾らず冷やす

おっぱいが張ってるだけなら、絞った濡れタオルで乳房をグルグルに巻くか、タオルに包んだ保冷剤を当てるだけで張りが治まります。

力強く搾ってはダメ

ギューギューと搾り出すように力を加えると、乳腺が傷ついてしまう恐れがあるので、乳首の周りを優しく押さえて搾乳をしましょう。

母乳の分泌を避けるために「圧抜き程度に少しだけ搾った方が良い」と良く聞きますが、個人差があるのではないかなと思います。

私の場合は圧抜き程度だとすぐにおっぱいが張って何度も搾乳をしないとならなかったので、おっぱいのしこりがなくなり、ある程度硬さがなくなるまで搾乳をしていました。

それでもちゃんと最終的に母乳の分泌量が減っていったので、自分が辛くない方法を試してみるのが良いかもしれません。

お風呂での搾乳が意外とオススメ

これは私がたまたま見つけて勝手にやっていた方法ですが、助産師さんに間違いがないか聞いてみたところ「大丈夫!問題ありません!」とのことだったのでご紹介させていただきます。

【お風呂で体を洗っている最中、おっぱいが張ってしまった場合】

  1. 乳輪を親指と人差し指で軽くつまみ、30回くらいポンプのようにリズミカルにマッサージ
  2. 乳房を押さえると、母乳が自然とポタポタ垂れてくるようになる
  3. 乳房を軽く押さえると母乳がピューっと出るので数回絞る
  4. 母乳が自然と垂れなくなったら搾乳をやめる
  5. 風呂上りにおっぱいを冷やす

この方法で搾乳をしたら、おっぱいの張りが少なくなり搾乳の間隔が長時間あきました。おそらく、ちょうど良い量を自然と搾乳できたんじゃないかなと思います。

※個人差がある場合があります

断乳処理とは?病院では何をされるの?

断乳処理とは、溜まっている母乳を出し切ることです。

残乳処理と表現することもあります。溜まっている母乳を搾りきるのには知識と技術が必要なので、可能ならセルフケアではなく病院でしっかりと断乳処理をしてもらった方がいいと思います。

なぜ母乳を出し切らないといけないの?

断乳をすると自然と母乳の分泌量が少なくなりますが、母乳を溜めたままにしておくと以下のような乳房トラブルが起きる可能性があります。

  • 乳腺炎
  • しこり
  • 次の出産時に乳腺がつまりやすい
  • 母乳の出が悪くなる

病院の断乳処理ってどんなことをするの?

どんなことをされるんだろう…残乳処理なんて、すごく痛いのかな…そう思うのではないでしょうか?

仰向けに寝て
おっぱいを優しく押されるだけです
そして、全然痛くないです。

 

思わずうとうと寝てしまいそうになる程、優しくおっぱいを手で押されるだけなのですが、こんなに残っていたの?とびっくりするほど母乳がビュービュー吹き出している音が聞こえてきました。

仰向けになっていたので、先生がどんな風にマッサージをしていたのかは分かりませんでしたが、しっかりとした知識と技術を持っていないと断乳処理はできないんだろうなと思い知る出来事でした。

断乳後の子供の変化

断乳1日目…おっぱいが出てこないことに納得がいかない様子
断乳2日目…徐々に諦めが見えてきた
断乳3日目…おっぱいを欲しがる素振りを見せなくなった

 

こんなに順調でいいんだろうかと思うほど、すんなりおっぱいから離れることができました。プロの適切な指示と、家族の協力に大感謝です。

断乳後、子供の成長が良いことづくめだった

  • 食べる量が増え、離乳食を完食するようになった
  • スプーンで食べさせられるのを嫌がらなくなった
  • 割となんでも食べるようになった
  • 起きる時間、昼寝の時間、寝る時間が安定した
  • 夜間ぐっすり眠るようになった
  • 排便が安定した

乳児から幼児にレベルアップしたんだなって実感しました。

 

断乳成功のコツまとめ

  1. 急に断乳するのではなく、授乳回数を徐々に減らす
  2. 断乳開始は家族の協力が得られる時に
  3. 信頼できる助産師さんのいる病院でしっかりケアしてもらう 

 

以上が、私が実際に行った断乳のまとめです。人によって母乳の分泌量や体調、子供の状態が違いますので、インターネットの情報だけが全てと思わずに、自分に合った断乳スケジュールを組んで、無事に断乳が完了するといいですね!!