令和2年8月、静岡県富士市がテレワーク移住者を支援する補助金を出すという発表をしました。あまりにもお得すぎるので、調べてまとめてみました。東京圏でテレワークをしている方、この機会に地方移住を考えてみてはいかがですか?
「先導的テレワーク移住者支援補助金」とは
東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)から静岡県富士市への地方移住を促進するため、テレワークの実施を機に静岡県富士市に転入する方に対して、住宅取得、住宅賃借、引越しにかかる費用の一部を補助する制度です。
様々な自治体で、移住者に対して補助金の制度を設けていますが、静岡県富士市が今回新設した「先導的テレワーク移住者支援補助金」は、移住初心者が気軽に地方移住できる仕組みになっています。
「先導的テレワーク移住者支援補助金」のスゴイ所
- 賃貸物件への引越しでも最大50万円の補助が出る
- 東京圏に居住していた期間が1年以上あれば良い
- 富士市での定住希望年数が1年以上とハードルが低い
補助の条件が新築の購入、古家のリフォーム、5年以上の定住…などの自治体が多い中、こんなに地方移住のハードルが低い自治体はあまり無いのではないでしょうか。
詳細は下の項目に書いてありますので、「先導的テレワーク移住者支援補助金」が気になる方はこのまま読み進めてください。
静岡県富士市に地方移住するメリット
東京駅から新幹線で1時間ちょっと
富士市は静岡県の東部に位置する街です。新幹線の駅がある為、東京駅から新富士駅までは1時間ちょっとで行き来ができ、都心へのアクセスもしやすい街です。ひかりやのぞみは停車しませんが、こだまは比較的座席が空いていることが多く、ゆったりと移動することができます。
時々オフィスに通勤しなければならなくても、東京まで1時間座って通勤できるのは魅力的です。
自然豊かだけど、そこまで田舎ではない
田舎暮らしを夢見て地方移住をした結果、思っていたより過酷な思いをして失敗したなんていう話をよく聞きます。田舎は人が温かい、都会の喧騒から離れたい…でも実際はご近所付き合いが難しかったり、車がないと買い物すら行けなかったり…。
しかし富士市はそこまで田舎でもないので、東京圏で暮らしていた人がびっくりするほどの強いコミュニティーも無いので、人付き合いが苦手な方でも安心して暮らせます。
車に関しては、あったほうが便利ですが、住む場所をしっかり選べば日常の買い物には困らない程度にお店や飲食店が揃っています。
富士山と駿河湾の恵みを受けている
富士市のおすすめポイントは、なんと言っても富士山がどこよりも綺麗に見られるところ。晴れた日には富士市の至る所から富士山の裾野まで見ることができます。富士山麓の雪解け水の恩恵を受けているので水が美味しく、水道料金が全国平均より安いのも嬉しいポイントです。
また、富士市は駿河湾に面している為海の幸にも恵まれています。田子の浦漁港では新鮮なしらすが水揚げされるので、富士市に訪れた際には是非生しらすをご賞味ください(しらすの旬は6月から9月ですよ!)
1LDKの家賃相場は5.7万円
バス・トイレ別、2階以上の1LDKの物件を借りる場合、東京23区内では10万円以上の高い家賃を支払わなければなりませんが、静岡県富士市なら6万円もあれば設備の整った綺麗なお部屋を借りることが可能です!
手入れされた公園が多く、のんびりした環境
富士市には広くて綺麗に手入れされた公園がいくつもあります。個人的にオススメなのは岩本山公園。富士市の上の方にある公園な為、富士市の全景を見渡すことができます。北は富士山、南は駿河湾。お茶畑にぐるりと囲まれた自然豊かな公園です。春には桜や梅、初夏にはバラや紫陽花が咲き誇ります。展望台から見る夜景も必見です。
休みの日には気分転換に公園を散歩し、富士山や季節の花々を眺めて癒される…そんなのんびりした生活も良いんじゃないでしょうか?
「先導的テレワーク移住者支援補助金」の交付対象
次の1から5までのすべての要件に該当する人が対象になります。
①令和2年8月1日以降に富士市に転入し、転入日の前日まで1年以上継続して東京圏に居住していたこと
②補助金の交付を受けた日から1年以上富士市に定住する意思があること
③次のいずれかに該当すること
- 東京圏に存する企業等に在職している被雇用人であり、現にテレワークで勤務していること
- 東京圏において事業活動を行う個人事業主であり、現にテレワークで事業活動を実施していること
④市町村税及び特別区税を滞納していないこと
⑤申請者の属する世帯の世帯員がいずれも過去に本補助金及び他の同種の補助金(富士市若者世帯定住支援奨励金(スミドキU-40プラス)を除く)の交付を受けていないこと
「先導的テレワーク移住者支援補助金」の補助内容
申請者が富士市に転入するに当たってかかった経費を補助してくれます。補助の内容は以下の通りです。
住宅取得費用
建物の取得費(土地購入代を含まない)、リフォーム費(中古住宅又は中古マンションの場合)
住宅賃借費用
賃料(2か月分)、敷金、礼金、共益費、仲介手数料
引越費用
引越費(引越業者又は運送業者に支払った費用に限る)
「先導的テレワーク移住者支援補助金」の補助金額
補助金額:上限50万円
(※住宅の取得又は賃借に当たり、勤務先から住宅手当などを支給されている場合は、それを控除した額になります)
例えば、単身者が東京から富士市の家賃6万円(敷金礼金1ヶ月分ずつ)の賃貸住宅に引越しするとします。家賃2ヶ月分で12万、敷金礼金が12万、単身者の東京静岡間の引越し代金が7万円とすると、単純計算で31万円の経費がかかりますが、それらを全て富士市が補助してくれることになります。
「先導的テレワーク移住者支援補助金」の申請方法
- 東京圏から富士市へ移住し、必要書類を全て揃える
- 富士市役所企画課移住定住推進室へ直接提出する
- 書類の審査を行い、申請を受理されたら通知が届く
- 後日、指定した口座に補助金が振り込まれる
必要書類と申請用紙は富士市ホームページ(外部リンク)よりダウンロードすることができます。
先導的テレワーク移住者支援補助金の締め切りは?
受付の締め切り日:令和3年3月12日(金)
※ただし、富士市の予算の上限に達した場合には締め切り日よりも早く受付を締め切るそうなので、移住を考えている方は早めの情報収集をおすすめします。
テレワーク地方移住をするなら富士市がオススメ!
近年、県外からの移住者が増えている富士市。車移動が必須で都会のように便利ではないかもしれないけれど、のんびり暮らすのにはオススメな街です。心のゆとりができ、クリエイティブな発想や、自分時間を楽しむことができるようになるかもしれません。
地方移住を考えている方、良かったら静岡県富士市も候補に加えてみてくださいね。