眼鏡のダメな洗い方。洗浄力の強いあの洗剤で眼鏡を洗ってました…

眼鏡市場 眼鏡の洗い方 コラム

先日、眼鏡市場にて10年間使い倒した眼鏡を新調してきました。

気に入っていたフレームだったので本当はそのまま使いたかったのですが、ネジがいかれてしまっている上、レンズの傷が物凄かったので、泣く泣く買い換えることにしました。

その時に担当してくださった眼鏡市場のお姉さんが、明るく丁寧で可愛かったので、お会計の時についつい話が弾んでしまいました。

 

本当はこのフレームが好きなんですけれど、レンズが物凄く傷だらけなので…(笑)

あら…本当ですね(笑)ところでレンズは水洗いされていますか?

はい!水でホコリを洗い流してから食器用洗剤で洗ってます!(ドヤっ)

あっ…。洗剤は原液のままですか?

えっ…あ…はい…。まさか…?

そうなんです。それだとレンズにダメージを与えてしまうんです…!

 

えっ!!!あはははは!知らなかった…!
20年損したー!

 

 

私が眼鏡デビューをしたのは小学生の頃…多分その時に眼鏡屋さんで正しいケアの方法を教わったはずなのに、いつの間にか自己流になってしまっていました。そんな人、多いんじゃないですか?

大切な眼鏡が、日々の間違ったお手入れでどんどん傷ついていくなんて…悲しすぎますよね。

眼鏡市場のお姉さんはその後、やってしまいがちなダメな洗い方と、正しい洗い方を教えてくださいました。

やってしまいがちなダメな眼鏡の洗い方

眼鏡の洗い方

レンズを水洗いせずに布で拭く

よくメガネ拭きや洋服などでいきなり眼鏡を乾拭きしている人を見かけますよね。これは、多くの人がやってしまっている致命的な眼鏡ケアの1つです。

眼鏡のレンズには花粉やホコリなど多くの汚れがついています。それを水で洗い流さずに布で乾拭きをすると、目には見えない小さな傷が付いてしまいます。日常的にそれを繰り返していると、眼鏡のレンズの劣化は早くなります。

※眼鏡を買った時に付いてくる眼鏡拭きは、正しい眼鏡の洗い方をした後、最後の仕上げに使うものです。

お湯で洗う

眼鏡のレンズに皮脂汚れ化粧汚れがついていると、お湯で洗った方がよく落ちそうな気がしますよね。しかし眼鏡のレンズはお湯で洗ってはいけないそうです。レンズの表面には反射防止のコートなど、様々なコーティングがされているのですが、お湯で洗うとそれが剥がれてしまう恐れがあります。

弱アルカリ性の食器用洗剤をつけて洗う

お湯同様に皮脂汚れや化粧汚れがよく落ちそうなので、台所用洗剤などで洗う人も多いのではないでしょうか?中性の食器用洗剤なら問題が無いのですが、油汚れに強い「弱アルカリ性の洗剤」はレンズのコーティングを剥がしてしまうので絶対にダメだそうです。(有名な洗剤だとJ●Yが弱アルカリ性の洗剤です)

正しい眼鏡の洗い方

眼鏡 洗い方

①水で洗い流す

まずはレンズに付着した花粉やホコリなどの汚れを洗い流します。

②中性洗剤を水で薄めてレンズを洗う

できれば原液をそのままレンズに垂らすのではなく、洗面器などに溜めた水に中性洗剤を数滴垂らして泡立て、洗浄液を作ります。

眼鏡のレンズは指の腹で優しく洗ってください。強く擦るとレンズが傷つく恐れがあります。

最後に洗剤が完全に落ちるまで、水ですすいでください。

※先ほども書きましたが、弱アルカリ性の洗剤はコーティングが剥がれる恐れがあるため使用しないでください。

③吸水性のある布やティッシュで水気を拭き取る

水で洗剤をすすぎ終わったら、吸水性のあるキレイなカーゼやタオル、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで優しく水気を吸い取りましょう。ゴシゴシと力を込めて拭くとレンズが傷つくので気を付けてください。

金属でできたパーツに水滴が残るとサビの原因になるため、レンズ以外のところもしっかりと水気を拭き取りましょう。

④曇り止めや眼鏡拭きを使えばキレイ長持ち!

①〜③の工程で眼鏡のレンズは充分キレイになっていますが、市販の曇り止めや専用の眼鏡拭きを使うと更にキレイになります!!

眼鏡専用の眼鏡拭きはミクロの汚れを取るほか、静電気を防止してホコリの付着を防ぐ効果があります。一番最後の仕上げに使いましょう。

超音波洗浄器を使っちゃいけない眼鏡の種類は?

よく眼鏡屋さんの店頭で、超音波洗浄機で眼鏡の洗浄を無料でやってくれるサービスをしていますよね。手では洗いきれない汚れでも、超音波洗浄機にかければすっきりキレイにしてくれるので嬉しいですよいね。

しかし、次の眼鏡は超音波洗浄機で洗ってはいけないようです。

  • べっ甲製の眼鏡
  • 偏光レンズの眼鏡
  • キズやヒビが入った眼鏡べっ甲製の眼鏡

べっ甲製の眼鏡

べっ甲製の眼鏡は水に弱いため、水洗いをしてしまうとべっ甲特有の美しい光沢が失われ、劣化を招く原因になってしまうので注意しましょう。

偏光レンズ

偏光レンズはレンズとレンズの間に偏光フィルターが挟まっているのですが、超音波洗浄機で洗うことによりレンズの間に水が入ってしまう恐れがあります。

キズやヒビが入ったレンズ

キズやヒビが入ったレンズを超音波洗浄すると、膜がはがれる原因になります。

大切な眼鏡のケアは正しく行おう!

眼鏡にとって良かれと思ってやっていたことが、まさか眼鏡を傷つけていたと分かりショックを受けてしまいましたが「でも早い段階で間違いに気付けて良かったじゃないですか!」と、明るく励ましてくれた眼鏡市場のお姉さん…本当にありがとう!!!

皆さんも、大切な眼鏡のケアは正しく行いましょうね!!