回転寿司にはよく行くけれど、回らないお寿司屋さんには行ったことがない…そんな人が多いかと思います。回らない寿司屋さんって、マナーや値段のことを考えると、どうしても敷居が高く感じてしまいますよね…。
しかし板前さんに聞いたところ、気張らないで楽しんで食事をしてもらうのが一番らしいですよ…!
皆さんも最低限のマナーを把握して、回らないお寿司屋さんデビューをしましょう!
※この記事で紹介するマナーは、一般的な町のお寿司屋さん向けのマナー記事です。接待で使うような高級店向けのマナー記事ではありません。ご了承ください。
値段の相場っていくら?
回らないお寿司屋さんの値段の相場は、店のランクや地域によってもピンからキリですが、一般的な回らないお寿司屋さんで夜に食事をする場合、一人当たりの予算が3000円〜5000円前後。
接待などで使うような高級寿司店は10000円〜20000円前後になります。
銀座の高級寿司店だと20000円〜30000円(お酒を飲むと更に高くなります)くらいが相場のようです。
回らないお寿司屋さんというだけで敷居が高く感じてしまいがちですが、高級寿司店でも無い限り意外と気軽に行けそうな値段ですよね。
寿司屋での最低限のマナーとは
大切なのは、美味しく楽しく食べること
マナーを守ることはもちろん大切ですが、マナーばかりを気にして肝心なお寿司を楽しめなくなってしまっては勿体無いですよね。板前さんも、難しい顔をしながらお寿司を食べられるより、嬉しそうにお寿司を食べているお客さんを見たいはずです。
美味しくお寿司を食べることが、一番のマナーです。
そうは言っても、一般的なマナーくらいは守っておきたいですよね。回らない寿司屋でやってはいけないことをまとめました。
回らないお寿司屋さんで絶対にやってはいけないこと
- 大声で話をする
- タバコを吸う
- キツすぎる香水をつける
これはお寿司屋さんだけでなく、どの飲食店にも言えることですね。食事を楽しみに行く場所なのに、こんな人が来ていたら美味しいお寿司を握ってくれる職人さんと、他のお客さんに本当に迷惑です。
明らかに食事のマナーが悪いのも、見ていて気持ちの良いものではありません。自分は客だ!と横柄な態度を取らずに、素直に美味しいお寿司を楽しむお客になりましょう。
服装や身だしなみについて
「回らない寿司屋に行くんだから、かしこまった服を着ていかないといけないの?」と思っている方も多いようですが、別にTシャツ+ジーンズ+スニーカーでも問題はありません。飲食店に入るので、汚れた靴で入るなど清潔感が無いのは良くありませんが、基本的に寿司屋にはドレスコードはありません。おそらく高級店であってもジーパンお断り!なんてことは無いと思います。
腕時計、ブレスレットは外した方が良い
回らないお寿司屋さんの場合、カウンター席のテーブルに高級な1枚板を使用している店が多いです。腕時計やブレスレットが当たって傷がついてしまっては申し訳ないので、カチカチ当たるようなら外した方がベターです。
以上が回らない寿司屋での最低限のマナーです。
もう少し具体的なマナーを知りたい方の為にQ&A形式でマナーをまとめてみました。
来店して席につくまでのマナー
予約の電話はしたほうがいい?
A.店の雰囲気と来店目的によります
仕事関係などの接待で行くような場合は、予約が必須です。人数や予算、食べたい物や苦手な物を事前に伝えておくのがベターです。
(座席数が限られる高級店なども、予約した方が無難です)
通常は予約無しでふらっとお店に行ったところで、マナー違反ではありません。ただし、カウンターに確実に座りたいのなら予約すれば確実だし、上記のように予算や食の好みなども伝えることができるので、安心かと思います。
カウンター席に座りたい時の声のかけ方
A.「カウンター席、空いてますか?」
お寿司屋さんにはカウンター席とテーブル席があります。せっかく回らないお寿司屋さんに行くんだから、カウンター体験してみたいですよね!
カウンターは常連さんや通の人じゃないと座っちゃダメなんてルールはありません。基本的に誰が座ったって構わないんです。
しかし予約が入っているかもしれないので、板前さんに「カウンター席空いていますか?」と一声かけてから座りましょう。
どこに座ったらいい?
A.どこでも良いけれど、おすすめは花板さんの前
板前さんが数人いるお店の場合、店の出入り口に一番近い側にいる板前さんのことを「花板(はないた)」といいます。花板とは、板場を仕切る最上位者のことを言います。
おすすめはその花板さんの前ですが、どこに座ったって構いません。わからなかったら、どの辺りに座ったらいいか素直に聞きましょう。
お寿司や魚の知識が全く無いんだけど、大丈夫?
A.大丈夫!板前さんに素直に聞きましょう!
回らないお寿司屋さんに行ったら、素人感を出してはいけないんじゃないか?と通を気取ろうとするお客さんが多いようですが、そんなに頑張る必要はありません。初めてなら「ちゃんとしたお寿司屋さん、初めてなんです」と言ってしまいましょう。
板前さんは魚と接客のプロなので、頼む順番がわからなかったり、魚のことがわからなくても、美味しく食べられるように誘導してくれます。
何の魚かわからなかったら「これは何ですか?」と聞いてみましょう。魚の名前の他に、うんちくが聞けるかもしれません。
それでも事前にお寿司について予習したい人にはこちらの本もオススメです。ただ眺めているだけでも美味しそうなので、暇な時にパラパラめくっているだけでも楽しいかも(笑)
カウンターに座ってからのマナー
板前さんとは喋らないといけないの?
A.喋らなくても大丈夫!でも、せっかくなら場を楽しんで。
最近はコロナの影響で、食事中のお喋りが厳禁になってしまっていますが…カウンターで食べる醍醐味の一つは、板前さんとの距離感。板前さんが忙しくないようだったら、何かお話してみてもいいかもしれません。「おすすめは何ですか?」という魔法の言葉を使えば、その日仕入れた魚の中から、一番美味しいネタを握ってもらえますよ!
注文する時のマナー
注文するネタの順番は守らないとだめ?
A.気にしないで好きなものを食べて!
お寿司屋さんに聞いたところ、一般的には、味の淡白な白身のもの→光物や貝類→脂ののった赤身、ウニなど濃厚な味のもの→穴子や玉子などの甘い物→巻物(食事終了の合図)が美味しく食べる基本で、あくまでおすすめなのですが、好きな物を好きなように食べて構わないとのことです。
また、寿司屋にはお寿司だけではなく、煮物や焼き物、蒸し物など幅広くメニューが揃っているので、色々味わって楽しく食事をしましょう。
注文するタイミングがわからない
A.注文しやすいのは、寿司を握り終わってお客さんに出した直後
カウンターでは客が横並びに並んでいるので、場の空気を読むことが大切です。注文しやすいタイミングは、板前さんが注文されていたものを握り終わって寿司を出した頃合いを見計らって声をかけることです。
空気を読む…日本文化って感じがしますね。せかせかせずに、ゆっくり食事を楽しみましょう。
一度に何種類のネタまで頼んでいいの?
A.多くても3種類くらい
寿司は握りたてを食べるのが一番美味しいです。一度にたくさん注文するのではなく、少しずつ味わっていくのがいいかと思います。
ワサビが苦手なんだけれど、サビ抜きってできるの?
A.できます
昔から、薬味は毒消しとして使われてきましたが、ワサビが苦手な人は注文の際に「ワサビ抜きでお願いします」と声をかけて問題ありません。
お茶のおかわりが欲しい時、なんて言えばいい?
A.「お茶をください」でOK
よくお茶のことを「あがり」という風に言いますが、それはお店側がお客さんに対して使う用語です。お客さんが使ったら、ちょっと恥ずかしいかもしれません。
お客である私たちは普通に「お茶をください」と言いましょう。
予算オーバーが怖いから、値段設定ってできる?
A.できます。最初に伝えましょう。
最初に値段を伝えておけば、板前さんが調整してくれます。ちなみに板前さんから汁物を勧められたら「そろそろ予算の上限ですよ」の合図だそうです。
おすすめで頼む際でも値段の指定は可能です。予算を元に、板前さんが最高のお寿司を提供してくれます。ちなみに、この際に苦手な物を伝えておけば、さらに安心してお寿司を楽しむことができます。
食べ方のマナー
目の前に置かれた木の台、手前に降ろして食べるの?
A.基本的には降ろさないで。でも手が届かなければ降ろしても可
カウンターに置かれた木の台(ゲタ)は、板前さんが置いた位置から降ろさないようにしましょう。板前さんが握った寿司をそのゲタの上に置きやすいよう、食べる時に自分が手を伸ばしましょう。
寿司は手で食べないとダメなの?
A.手でも箸でもOK
場の雰囲気でどちらでもOKです。店によっては手で食べることをすすめられるところもありますので、その場合は流儀に従ったほうが雰囲気を壊さなくて済みます。
手で食べる利点は、シャリを崩さずに食べれるところです。親指・人差し指・中指の3本を使って食べるのが一般的です。
醤油のつけ方は?
A.少しだけつけましょう
シャリに醤油を付け過ぎると、味が濃くなってしまう上に崩れやすくなってしまいます。醤油はネタだけにつけるか、ネタとシャリの間に少しだけ付けるようにしましょう。
板前さんは、一番美味しい状態で寿司を握ってくれています。ネタとシャリを剥がして食べるのはやめましょう。
出てきた寿司はすぐに食べないとダメ?
A.すぐに食べて!
お寿司は生ものです。職人さんが握ってくれた瞬間が1番美味しいので、できるだけすぐに食べましょう。長時間放置しておくと、ネタの表面が乾燥してしまい、せっかくの美味しい寿司が台無しです。
寿司は一口で食べないとダメ?
A.厳密な決まりは特にありません
一口で食べるのが粋に見えると言われていますが、口が小さい人は二口で食べても何も問題ありません。しかし、一口食べて皿に置くのは見栄えが良くないのでやめましょう。
板前さんに言えば、シャリを少なめにしてくれたり、半分にしてくれる場合もあります。
ガリを食べるタイミングって?
A.いつ食べたって構いません
寿司と寿司の間に食べて口の中を整えてもいいし、酒の肴にしてもいいでしょう。盛られていたガリがなくなったら、板前さんが足してくれると思います。
エビの尻尾とか、食べないものはどうしたらいいの?
A.お寿司を置くゲタの端に置きましょう。
変にティッシュで包んだりするのは、見た目が良くないのでやらないほうがいいです。
お勘定のマナー
お会計したい時はなんて言えばいいの?
A.「お勘定お願いします」でOK
よく「おあいそ」って言う言葉を聞きますが、これは「あがり」同様、お店の方が使う用語です。会計の時は普通に「お勘定(またはお会計)をお願いします」と言いましょう。
滞在時間ってどれくらいがベスト?
A.特に決まりはないけれど、ダラダラ居座るのはNG
お店の混雑状況によりますが、お酒を飲まないのであれば1時間から1時間半ほど、お酒を飲むのであれば1時間半から2時間程度が理想です。だらだらといつまでも居座るのは良くないです。
帰る時は板前さんに一言「美味しかったです」などのお礼を言うと良いでしょう。
まとめ&カウンターデビューおすすめキャンペーン
回転寿司は気軽だけど、回らないお寿司屋さんだって緊張して行く場所ではありません。お寿司屋さんのカウンターでは、新鮮な魚を新鮮な状態で食べることができるので、機会があったらカウンター寿司を楽しみましょう!!!
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